耳鳴りがゴーゴーの時はどうするの?
ここでは、「耳鳴りがゴーゴーの時はどうするのか」についてお話します。
一般的に耳鳴りというと
「キーン」「ピー」
といった高音を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし中には
「ゴーゴー」
といった低音の耳鳴りを訴える方もおられます。
これは
「耳管開放症」
によるものである可能性があります。
どのような病気でなぜ
このような音が聞こえてくるのでしょうか。
耳管開放症とは
耳管とは鼻の奥と中耳をつないでいる管で、
中耳の圧を大気と同じにする役割があります。
普段は閉じた状態で
あくびや唾を飲み込む時にだけ解放されます。
つまり耳管開放症は
耳管が常に開いたままの状態になっている病気です。
主に耳がつまった感じ(耳閉感)や、
自分の声が大きく響きうるさく聞こえる(自声強聴)、
自分の呼吸音(ゴーゴーという低音)が聞こえる
といった症状が起こります。
つまりゴーゴーと聞こえる耳鳴りの正体は
時間開放症による自分自身の呼吸音だったのです。
原因とは
ストレスから発症することが多いと言われています。
疲労や睡眠不足が続いたり、
急な体重減少により起こりやすくなります。
元々痩せていた人が更に痩せてしまうことで起こりやすく、
耳管周辺の脂肪が減少することで
耳管が開放されてしまいます。
血行不良により
耳管周辺の組織が弱くなることで
発症することもあります。
どんな治療法があるの
耳管開放症になると
常に不快な症状にさらされてしまい、
それにより精神的な不調を起こすこともあります。
軽症であれば、自然治癒することが可能です。
体重減少によるものであれば、
体重コントロールをします。
疲労やストレスによるものであれば、
規則正しい生活や適度な運動など
ストレス発散できる環境を作りましょう。
中等度以上であれば、
鼓膜チューブを入れるといった
処置をされることがあります。
重症になると手術が必要になる場合もあります。
鼓膜からシリコンを挿入する方法、
耳管周辺へ脂肪注入する方法などがあります。
また、最も注意なければならないことが
耳管開放症の方の鼻すすりです。
鼻水をすすることで
鼻水に含まれる細菌やウイルスによる炎症や、
鼓膜へ負担をかけてしまうなど
中耳炎を引き起こしてしまう
場合があるため注意しましょう。
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