低音の難聴の薬なんてあるの?

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ここでは、「低音の難聴の薬なんてあるのか」についてお話します。

 

低音だけが急に聴こえにくくなる、
耳の中に水が入ったような閉塞感がある、
などの症状があれば、

 

「低音障害型感音難聴」

 

の可能性があります。

 

早期受診、薬物療法によって
完治することが多い難聴です。

 

ここでは、耳鼻咽喉科の医師の多くが
処方する低音障害型感音難聴を
改善する薬を紹介します。

 

利尿剤

 

イソバイドなどの薬です。

 

低音障害型感音難聴は、
内耳の蝸牛(聴覚器官)内のリンパ液が

 

過剰に溜まってしまっている内リンパ水腫が
原因ではないかと考えられています。

 

そこで、余分なリンパ液を外に排出するために、
利尿薬によって腎臓で水分を引きつけ、
尿の量を増やします。

 

蝸牛を満たすリンパ液を正常にすることで、
難聴が改善します。

 

副作用は少ない方ですが、
吐き気や下痢、頭痛を起こすことがまれにあります。

 

重篤な場合、アナフィラキシ―ショックに似た症状
(気分不良、手足のしびれ、じんましん、めまい)
が起こることがあります。

 

ビタミン剤

 

メチコバールなどの薬です。

 

難聴の症状には、特にビタミンB12が
効果があると期待されています。

 

ビタミンB12は、細胞の発育や機能を
正常に保つのに必要な栄養素です。
乱れた末梢神経を修復する作用があります。

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内耳内で障害のある聴覚神経を整えることで、
難聴の改善を図ります。

 

強い薬理効果があるわけではなく、
効果の見られない場合もありますが、
副作用の心配はありません。

 

脳循環改善剤

 

アデホスは、内耳の血液量を増やし、
エネルギー代謝を活発にします。

 

カリクレインは、内耳の血管をおだやかに
広げ、血流を良くします。

 

難聴の原因は、ストレスなどにより
内耳の血管がけいれんして血流が悪くなる
ことによって起こるとも考えられています。

 

肩こりなどから難聴を発症することもあるので、
全身の血流を良くすることも効果的です。

 

強い作用はありませんが、
副作用はほとんどなく安心して服用できます。

 

副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤

 

プレドニンなどの薬です。

 

内耳に起こった急激な神経障害を
抑える薬です。

 

低音障害型感音難聴患者は、
ステロイド剤の服用がなくても

 

ビタミン剤や利尿剤だけで治ることが
多くあります。

 

ステロイド剤は、不眠、胃腸虚弱、むくみ、
生理不順、脂肪の異常沈着
などの副作用が起こります。

 

ただ、低音障害型感音難聴は軽度の難聴なので、
少量で、短期間の服用で改善することが多く、
副作用の心配はさほど必要ありません。

 

高血圧や糖尿病などの患者は、
服用に注意が必要です。

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