耳鳴りでtrt治療体験者の声はどんなものなの？
ここでは、「耳鳴りでtrt治療体験者の声はどんなものなのか」についてお話します。
耳鳴りに効果があるとされているＴＲＴ治療法は、
ＴＣＩという医療機器を耳につけて、
そこから流れる音を聴いて、その音に慣れるだけで、
耳鳴りが聴こえる回数が減る、
あるいは、完全に聴こえなくなるという
比較的新しい治療法です。
ここでは、ＴＲＴ治療体験者による
実際の治療の実態を紹介します。
ＴＲＴ療法
欧米を中心に普及してきた耳鳴り治療法で、
１年から１年半の間、ノイズ発生器（ＴＣＩ）を
着けるだけで、約７０〜８０％の耳鳴り患者の
症状が改善したという研究結果があります。
この療法では、ＴＣＩ装置だけに頼るのでなく、
耳鳴りはストレスが誘因となる場合も多いので、
心療内科でのカウンセリングなども
並行して行い、改善を目指します。
ＴＣＩ装置
補聴器の大手メーカーであるシーメンス社の製品です。
日本では、ＴＣＩ装置を生産しているのは
シーメンス社１社のみです。
保険は適用せず、
１つにつき６４，８００円（税込）が自己負担になります。
装置から出る音が耐えられない、
耳になじまず不快だ、など
ＴＣＩを生理的に受け入れられない患者のために、
１ヶ月の試行期間があり、
その後なじむようなら購入という流れになります。
ＴＣＩから流れる音は、比較的小さな音です。
ノイズの種類は、高音ノイズ、ホワイトノイズ、
ピンクノイズ、スピーチノイズの４種類で、
各患者が不快を感じない音を２種類選びます。
１日に６時間ＴＣＩの音を聴くことが目標ですが、
音を心地よく感じ、１２時間も
聴いていたという体験者もいます。
また、映画や音楽を聴くときは外す、
人に
「補聴器つけているの？」
と尋ねられ、説明するのがわずらわしいから
人と会うときにはつけない、
と装着するタイミングは人それぞれのようです。
また、ＴＣＩに防水機能は付いていません。
体験者の中には、耳に汗をかくために
装置が湿ってしまい、音が出なくなってしまった
という人もいます。
購入時にシリカゲルの入った乾燥ボックスも
付いてくるので、使用しない時は、電池を外し、
このボックスに保管することが推奨されています。
ＴＲＴ療法の効果
やはり気になるのが、治療の効果です。
ＴＣＩが高額なので、余計に気になるところです。
体験者によると、半年経ったころ
耳鳴りのない日が多いことに気が付いた、
耳鳴りがあっても以前のように気にならない、
という話があります。
一方で、１〜２年経っても、
長い人だと４〜５年治療を続けていても
効果がない、と感じる人もいます。