低音障害型感音難聴は治らないの?

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ここでは、「低音障害型感音難聴は治らないのか」についてお話します。

 

突然起こる難聴として、

 

「低音障害型感音難聴」

 

があります。

 

ここでは、低音障害型感音難聴は
治らない病気なのか、について説明します。

 

低音障害型感音難聴とは?

 

感音難聴とは、内耳に
異常が生じたときに起こる難聴です。

 

内耳は、伝えられてきた音を信号に変換し、
脳に伝える働きをしています。

 

内耳は聴覚の器官の中で最も脳に近いため、
外科手術にリスクが伴います。

 

また、内耳異常の原因は、
ストレスなどの心因性のものである可能性が高い

 

と考えられていますが
特定しにくいのが現状です。

 

したがって、感音難聴は、
直接的な治療が難しく、対処療法になるので、
完治しにくいと認識されています。

 

低音障害型感音難聴は、

 

・低い音が聴き取りにくい
・低い音の耳鳴りがする
・耳が詰まった感じがする

 

といった症状がある日突然起こります。

 

20〜40代の女性に発症率が高いですが、
他の世代や男性であっても
低音障害型感音難聴になります。

 

突発性難聴やメニエール病も感音難聴ですが、
それらと比較すると、低音障害型感音難聴は、
まったく聴こえないという難聴ではありません。

 

治りにくいとされている感音難聴の中でも、
比較的軽度なので、

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早期受診、適切な治療によって、
6〜7割は完治します。

 

ただ、再発率が高く、1年〜1年半のうちに
3割程度が再発すると言われています。

 

よって、一度完治したら、
再発を予防することを常に意識して
生活を送ることが重要になります。

 

低音障害型感音難聴の原因と治療

 

内耳を構成する蝸牛(聴覚器官)と
前庭(平衡覚器官)の中には、
リンパ液が満たされています。

 

ところが、何らかの要因により、
蝸牛のリンパ液がたまりすぎてしまう

 

「内リンパ水腫」

 

という状態になります。

 

この影響を最も受けるのが、
低周波の音を感じ取る聴覚神経なので、

 

「低音だけ特化して聴き取りにくくなるのではないか」

 

と考えられています。

 

メニエール病と違って、
前庭には内リンパ水腫が起こらないので、
めまいの症状は出ません。

 

治療としては、内リンパ水腫の可能性を考えて、
蝸牛の余分なリンパ液を排出するために
イソバイドのような利尿薬を服用します。

 

また、聴覚神経の衰えを防ぐビタミン剤や
抗炎症作用を持つ
ステロイド剤なども処方されます。

 

治療期間は、約1〜2週間と短く、
副作用の心配はほとんどありません。

 

再発予防には、規則正しい生活、十分な睡眠、
適度な運動によって、ストレスを
ためない体づくりを心がけることが大切です。

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