突発性難聴は難病指定になれるの?
ここでは、「突発性難聴は難病指定になれるのか」についてお話します。
難病とは、原因不明で治療方針が未確定であり、
後遺症を残すおそれが少なくない疾病と
厚生労働省により定義されています。
突発性難聴も血管系の障害やウイルス感染
といった説が考えられていますが、
はっきりとした原因は現段階でも不明です。
発症後すぐに治療をすることで、
完治する可能性はあり
再発はないとされています。
しかし、発症後1ヶ月以上経過と
治療が遅れてしまったり、
重度の難聴までに進行してしまうと
治療をしたとしても後遺症が
残ってしまう場合があります。
では、突発性難聴は厚生労働省により
難病に指定(指定難病)されているのでしょうか?
突発性難聴は指定難病なのか?
先に申しますと、答えは「いいえ」です。
指定難病は、難病の中でも
限られた疾患のことを指します。
患者数が国の0、1%に達していない、
客観的な診断基準がある
といった項目をクリアする疾患で、
医療費助成の対象になります。
長期の医療を必要とし負担が大きいことから、
より充実した難病対策のため
平成27年7月には306疾患が対象となりました。
医療費の助成により、
自己負担の割合が下がり自己負担の上限額もあるため、
指定難病の疾患であれば負担が軽減されますね。
では、原因もはっきりしていない、
後遺症も残る可能性も少なからずある
突発性難聴は全くの難病ではないのでしょうか?
以前は厚生労働省の認める
指定難病に認められていましたが、
医学の進歩などにより
医療水準も時代とともに変化します。
そのため、かつては難病であった疾患が
外れてしまうということもあり得るのです。
障害者総合支援法
障害の有無にかかわらず、
障害者や障害児が個人としての
尊重ある生活を営めるように、
必要な障害福祉サービスの給付や
支援を総合的におこなうことを定める法律です。
平成24年に改正され
対象疾患に難病が含まれるようになりました。
この法律に含まれた難病の中に
突発性難病があります。
つまり、難病ではあるけれど、
国による助成の対象ではないということになります。
しかし、この法律により障害者手帳を持っていなくても、
必要と認められた支援を受けることが可能です。
お住いの市区町村の窓口にて
手続きをおこなう必要がありますので、
申請を受ける場合は
医師の診断書などの証明書を持参して行きましょう。
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