突発性難聴でステロイド点滴は必要あるの?

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ここでは、「突発性難聴でステロイド点滴は必要あるのか」についてお話します。

 

突発的に起こることから、
突発性難聴と呼ばれている

 

難聴を発症する人は
年間3〜4万人と言われています。

 

起床時や外出先から帰ってきたら聞こえにくくなっていたなど、
あまりに突然起こることから

 

その瞬間を覚えている方がほとんどで、
何時何分とその詳細を説明できるほど急な発症なのです。

 

基本的には一側性ですが、まれに両側性の場合もあります。

 

耳鳴りを伴うこともあります。

 

めまいも伴うこともありますが、
メニエール病のように繰り返し起こることはありません。

 

はっきりとした原因は不明とされていますが、
血管系の障害やウイルス感染により
発症すると考えられている説もあります。

 

早期発見早期治療が重要となり、
治療法としてはステロイド剤、ビタミン剤、

 

血流や代謝の改善する薬などの
点滴や内服が効果的とされます。

 

その中でもステロイド剤が
もっとも効果があると言われています。

 

突発性難聴とウイルス感染

 

突発性難聴の原因の1つである

 

「ウイルス感染による内耳の炎症のため」

 

という説には理由があります。

 

突発性難聴を発症する前に、
風邪をひいていたり

 

それに似た症状(咳や鼻水など)があった
という患者が多かったというデータがあります。

 

また、おたふく風邪やはしかなどの
ウイルスが原因とする疾患により、

 

急に高度難聴を起こすことがある
ということからも考えられています。

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ただ現段階では、
どのウイルスによるものかということまでは
究明されていないのが事実です。

 

ステロイドによる治療

 

ステロイドは
副腎から作られている副腎皮質ホルモンの1つです。

 

炎症を抑える作用や免疫抑制作用があり、
幅広く治療に使用されています。

 

この炎症の抑制作用により、
内耳の炎症が抑えられます。

 

炎症が抑えられることで浮腫や血液循環を軽減し、
内耳の細胞障害の改善も期待されます。

 

ウイルス感染によるステロイド剤は
とても効果的ですが、
反対に免疫抑制作用により

 

正常な免疫反応までも抑えてしまうため
注意しなければいけません。

 

糖尿病や胃潰瘍、結核などの感染症の治療をしている方は、
副作用(体重増加、顔や手足の浮腫、胃部不快感、ニキビ、不眠など)

 

により憎悪する場合も考えられますので、
かかりつけの医師にきちんと相談しましょう。

 

ステロイド剤の治療法は
主に点滴によるものが多いです。

 

発症後1週間以内の治療が大切であり、
できるだけ毎日の点滴が望ましいとされます。

 

最初は大量に投与し、
1〜2週間程度で徐々に投与量を減らしていく

 

「ステロイド漸減投与」

 

という方法が施行されます。

 

ステロイドは副作用が多いと考えられていますが、
突発性難聴のステロイド療法は長期間ではないため、
それほど心配することはありません。

 

医師の指示を守り、
早期に治療をしていきましょう。

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